関西リーグ13
日付 | 9/29 | 10/13 | 10/20 | 10/27 | 11/9 | 11/16 | 11/23 | |||||||
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相手 | 立命館大学 | 天理大学 | 近畿大学 | 関西学院大学 | 京都産業大学 | 関西大学 | 大阪体育大学 | |||||||
得点 | 26-40
21-21 |
21- 7
7-0 |
34-10
7-7 |
25-12
11-7 |
49-15
35-10 |
41-14
8-7 |
26-26
13- 5 |
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場所 | 宝ヶ池 | 花園 | 花園 | 鶴見緑地 | 天理親里 | 西京極 | 西京極 | |||||||
1 | 北川B | 三宅B | 北川B | 北川B | 北川B | 北川B | 北川B | 三宅B | 北川B | |||||
2 | 秋山C | 秋山C | 安井B | 秋山C | 秋山C | 安井B | 秋山C | 安井B | 秋山C | 秋山C | ||||
3 | 才田A | 鳴海C | 才田A | 才田A | 海士@ | 才田A | 海士@ | 才田A | 海士@ | 才田A | 海士@ | 才田A | 海士@ | |
4 | 山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
5 | 富田C |
森山B | 富田C |
森山B | 富田C |
森山B | 富田C |
富田C |
森山B | 富田C |
森山B | 森山B |
八木B | |
6 | 柴田B | 柴田B | 柴田B | 清水C | 柴田B | 柴田B | 清水C | 田淵B | 田淵B | |||||
7 | 末永@ | 西林C | 末永@ | 末永@ | 末永@ | 末永@ | 末永@ | 末永@ | 清水C | |||||
8 | 田淵B | 田淵B | 清水C | 西林C | 西林C | 西林C | 西林C | 清水C | 西林C | |||||
9 | 岩村A | 大越@ | 岩村A | 大越@ | 大越@ | 中山B | 大越@ | 大越@ | 中山B | 大越@ | 清鶴C | 大越@ | ||
10 | 渡邉Ak | 長井C | 渡邉Ak | 渡邉Ak | 渡邉Ak | 渡邉Ak | 渡邉Ak | 渡邉Ak | 長井C | |||||
11 | 宮島B | 宮島B | 岩本A | 岩本A | 崎口@ | 岩本A | 宮島B | 宮島B | 岩本A | 宮島B | 崎口@ | 宮島B | ||
12 | 木村B | 木村B | 長井C | 木村B | 長井C | 木村B | 木村B | 長井C | 木村B | 長井C | 木村B | 江口A | ||
13 | 林A | 林A | 林A | 林A | 林A | 林A | 林A | |||||||
14 | 松井@ | 松井@ | 松井@ | 松井@ | 松井@ | 松井@ | 松井@ | |||||||
15 | 藤本C | 岩本A | 藤本C | 藤本C | 藤本C | 藤本C | 藤本C | 藤本C |
天理大学 10/13記 |
同志社つよいじゃないか!?
前節を観戦していないため、これが試合を終えての感想でした。前半は長く点が入りませんでしたが、危なげのない試合展開でした。試合に向かう電車で、立命館大戦はディフェンス面が未整備という解説を読んだせいもあり、グランドで目にしたのは拍子抜けするほどのよいディフェンスでした。
FWはまずはスクラムの圧倒です。やはり一列強いです。この3人はボールを持つプレーもしっかりやってくれていることです。LOは上背はないですが、富田、山田、森山と仕事人がそろいました。スクラム、モールからの末永のサイドアタックは今年の武器ですね。攻撃型FLはこの数年、同志社が求めていたものでしょう。試合終盤での末永のサイドアタックから松井へとつなぐプレーは、長く忘れていたワクワク感を思い出させてくれました。田淵、交代で入った清水らのディフェンスも迫力がありました。今年の第三列の競争は出色です。シーズン終盤には西林、末永と2枚そろったアタックを見たいです。
岩村か大越かは監督も悩まれていると思います。前半の岩村はよかったです。特にディフェンスでは、9人目のFWと思えるほど、一人でラインに押し出したり従来のSHでは考えられない仕事ぶりです。しかし、後半の大越は、ひさしぶりに同志社にSHらしいSHが来てくれたと思えるプレーぶりでした。鬼束さん、竹山さんのような持ってよし運んでよしの天才肌ではないかもしれませんが、堀越さんのようなどこにでも現れる球捌きのよいタイプと思えました。
BKは、CTB陣のディフェンスがいいです。CTBはFWにタックルができることが必須条件です。ただ、相手13番のバイフ選手だけは一発では止められなかったですが、それ以外で大きくゲインを切らせることはなかったです。今日は相手BKのハンドリングミスにも助けられましたが、それも圧力をかけていたためでしょう。トライぎりぎりのところで、藤本、松井が追いついて止めるというシーンも4,5度ありましたが、ディフェンスに粘りがでれば勝てるチームです。一方、心配なのは宮島です。いいディフェンスもありましたが、こんなものではないでしょう。1回生の頃の輝きを知っているだけに、ここから奮起してほしいです。
渡邉は左足のプレースキックが安定していて、これも計算できる得点源だと思いました。去年よりもプレーに落ち着きが出てきた印象で、キックの状況判断も悪くないでしょう。一方で、スクリューキックはもう少し伸びがほしいです。かつての鬼束さんのような低い弾道で逆風でも伸びるキックを研究していただきたいです。能力的十分できると思います。
1回生がチームを盛り上げています。末永、松井、大越に加えて、山田のディフェンスは骨惜しみしない動きをしながら、すでに貫禄もあり、FWディフェンスの柱です。これに、昨日のJr.戦で活躍した秦、中尾、崎口ら、大変楽しみです。
近畿大学 10/20記 |
寒かった。しかし、試合は熱かった。
期待したスターティングフィフティーンが、早々に実現してしまいました。故障者の影響があると思いますが、前節、Jr.戦も含めて活躍した選手をどんどん抜擢していくという指導陣の選手たちへのメッセージに感じました。わかりやすくてよいですね。先発SHにはいよいよ大越、NO8は田淵の怪我でチームの危機を救うかのように西林が復帰したのはさすがです。前節、途中出場で生き生きと働いた岩本がスタメンで登場したのは、下積みからコツコツやってきた選手なだけにうれしかったです。海士、崎口とまた新しい1回生が登場してくれました。
近畿大学は今シーズンは調子が上がらず、FW戦で圧倒して楽勝を予想していました。ところが、思わぬ苦戦をしいれられました。力の差は歴然としていますが、点数を見ると後半の中盤まではほぼ互角でした。最後に、松井、清水、西林の3連続のわき出るような圧巻トライで突き放したのは、力のある証拠でしょう。選手の個々の潜在能力はまだまだこんなものではないと感じられるシーンでした。
前日からの雨の影響でグランドコンディションが悪く、FWのサイドアタックやBK展開には向かない試合だったと思います。しかし、それを差し引いても、近畿大学には大変失礼ですが、今年の近畿大学相手にこの試合は、見ている側にはストレスがたまりそうです。スクラムは圧倒しているのですが、フィールドプレーがやや緩慢で機動力がやや不足しているようにも見えました。後半、FW戦で勝てるようになると、BKも動き出したようにも見えました。そんな中、光明は後半入った長井です。実質的に司令塔の役割をしているのでしょう、渡邉との絶妙な関係でディフェンス、アタックともにまとめてくれているように見えました。
そして、この日、輝いて見えたのは渡邉です。パス、キック、カウンターどれも才能をきらっと光るものを見せてくれました。
幸いこの条件でも、けが人はなかったと思います。次節の関学戦に期待したいです。
関西学院大学 10/27記 |
負けないチームだ。
ここ数年の対戦成績の悪い関西学院大学戦の勝利は大きいです。監督のコメント通り、今年は昨年からレベルアップしていますが、中でもディフェンス力が上がっていると思います。特にFWにディフェンス力がついていると思います。今日もディフェンスの時間の長い試合でしたが、失点の不安は感じないです。タックルでは、1人目から間髪なく入る2人目の早さが目立ち、二人同時に入るダブルタックルといってもよく、相手はフェーズを重ねるごとに攻め手がなくなり、やがてミスをするといった展開になっていました。「ディフェンスは、猛獣になったつもりで攻める」ととあるトップリーガーから飲み会で聞いたことがありますが、今日はそのイメージに近い気がしました。
FWの集散
タックルやフォローで目立ったFW選手は、富田、柴田、末永、山田とたくさんあげられます。彼らだけでなく、寝ている選手や意味なく立っている選手は見られず全員が働いています。北川はモールが形成された後にやってきて、強烈な押しで球出しを遅らせていました。後半、ゴール前でターンオーバーを成功させたシーンがありましたが、押したのは北川だったかと思います。
その長所を、さらに高めていけば、選手権でも十分に戦えると思えました。もちろん、FWだけではくBKを含めて、がんばってもらえれば。強い頃でも、常に負けてきたブレイクダウンで勝つチームに変貌を遂げてほしいです。
スクラム
FWの強みは、今年はなんと言ってもスクラムですが、今日は特に相手ボールスクラムで威力を発揮していました。関学はスクラムも落としたり回したりといろいろと策を練ってきたように思えましたが、対応できました。
あえて課題を
気になったのは密集付近の攻防に関してです。相手ボールのスクラムやモールで、圧力をかけているのに密集サイドを抜かれるシーンがありました。オフェンスでは、関学はオフサイドぎりぎりのプレーで大越を狙って、球出しが遅らされるシーンもありました。
後者の方は、前半の中盤からは西林がボールを持って、右では8→14(これで1トライ)、左では8→9またはFWなど工夫して対応できていました。試合中に修正できるというのも大切な実力です。今日はレフェリーも味方につけたと思いますが、これも実力だと思います。選手権に向けて、よい勉強をさせてもらったと思います。
結局、前者は、後半にトライを奪われたように最後まで対応できなかったように見えました。後半は大越が自らタックルに行っていましたが、このチャネルは単独が多くまだ少し苦しいようでした。
今日、一番印象に残ったプレーヤーは西林です。これまで少し遠慮も感じられましたが、今日は自分で体を張ってチームを引っ張ってくれました。今日は前半の最後の方で、関学選手のラフプレーで両チームが熱くなっていましたが、西林が収めたように見えました。もちろん、プレーでも精神的な支柱と思えました。
後半入った宮島がよくディフェンスしてくれたと思います。渡邉はキックはもちろんよかったですが、それ以上にボールをもってランを選択することが多かったのがよかったです。秋山主将の交代は負傷かと心配しましたが、後半の一次交代で問題なくプレーしてくれて安心しました。しかし、松井がインターセプトを決めてくれなかったら、苦しい展開になっていたかもしれません。
京都産業大学 11/9記追記(11/10) |
ブレイクダウンを支配!!
2週間前とは違った姿をみる思いでした。2週間前の同志社はディフェンスは攻めるが、オフェンスでは相手の前にでるディフェンスラインの前に後退していく守るイメージでした。それがオフェンスでも攻めるチームに変貌していました。関学戦でも兆候はありました。最後のトライは、FWが内から崩してから外に降ってトライまで持って行くという理想型でした。関学戦のよい終わり方をそのまま持ってきたような前半でした。掲示板で解説をくださっていますが、この2週間はブレイクダウンを意識して練習してきたと思います。もともとコンタクトは強いチームがブレイクダウンでは後手に回っていたのが、ダウンボールのよさと早い2人目により接点を支配していました。感覚的には2人目というよりも、タックル箇所では敵味方で2人になりますが、敵味方併せて「3人目」が敵か味方かがすべてに思います。一瞬とはいえ、一対二になってしまえば、勝負ありなんでしょう。オフェンス時もディフェンス時も「3人目」が同志社の選手であったことがこの結果になったと思います。と考えますと、ディフェンスがよくて、オフェンスがよくないチームというのは理論的には成立しても、現実的には存在しないのだと思います。そんなチームになってきたと思います。
というような素人解説は意味がありません。そんなことよりも、早い球出しからFWとBKが一体になった展開ラグビーを見せてくれると、すべてのファンが今日は遠路はるばる来た甲斐があったと納得されたと思います。林、松井、宮島、西林のトライは、同志社の誇るトライゲッターのそろい踏みで、夢のような時間でした。
今日は前半で、勝負ありでした、後半はさらに一方的な展開になり70-15くらいのスコアを予想しました。しかし、そうは甘くなかったです。京産大が対応してきたのがあるのかもしれませんが、素人目には十分にトライチャンスはあったのにミスでつぶしてしまった印象です。セットプレーの安定は急務でしょう。しかし、ラインアウトは伝統的にあまりうまいとはいえないですね。
今日は強い同志社でした。FWが接点を支配して、早い球出しからBKに展開することが今日のテーマだったと思いますが、それを見事に具現化してくれました。ボールを受けたCTB陣も強弱をつけた仕掛けで、WTBのためにスペースをつくって渡すとというシンプルな強さが観られました。
とはいえ、何がよくなったと言えば、球際に強くなったということだけだと思います。もちろん、それはすごいことです。
密集でしっかりと縦をついて崩せていたわけではないように見えました。縦をつく前に接点を支配できたので、早い球だしからのラインへのボール供給ができてしまったと思います。
京産大は強さとともに脆さをもつチームだと思います。しかし、これが関学であれば、これほどまでに決まったかというとわかりません。BK展開でも、関学のようにオフサイドぎりぎりで1、2人が仕掛けつつ、ラインは崩さないという一筋縄ではいかない厳しさはなかったと思います。あえて言えば、関東の大学のスタイルは関学に近いスタイルと考えた方がよいでしょう。嫌らしい相手に対して今日のような攻撃が仕掛けられるかが、今後の鍵だと思います。
追記(11/10)
東芝で活躍される仙波選手が試合のない先週に京田辺に2日間指導に来られたことが公式HPに紹介されています。HPしかソースはないですが、ずいぶん精力的に指導されているようです。東京を本拠にする現役選手でしかも自チームの副将がシーズン中に母校を訪ねるのは、かなり強い思いがあったと推測します。タイミング的にも、山神監督、向山コーチからの依頼があったと思います。
仙波選手は東芝の激しいラグビーを引っ張る存在です。同志社の課題のひとつは、接点です。もう一つあげるなら、縦の突破。FWに対して使われる言葉ですが、BKも同様だと思います。同志社BKの展開能力は関西のチームでは抜けていると思いますので、一点突破できれば一気に決めることは比較容易と思います。コーチの役割は、気づかせ屋です。監督はわかっていても選手が心で感じないとチームは進み出さないです。仙波選手が気づかせてくれたと思います。日々体現している現役選手の言葉は響くのでしょう。仙波選手ありがとうございます。
追記(11/10)
この日は、BKが活躍しましたのが、BKのプレイについて記載していなかったので追記2です。これだけ第三列やBK陣が華麗に舞ってくれると、印象的なプレイが多すぎます。
最近はメモを持たずに観戦していますが、映像が今でもありありと浮かぶのは、後半の1本目のトライです。自陣深くでパスを受けた松井が1人抜いて相手SH?の裏へキック、落下点に自ら走り込み相手FBともつれそうになり、末永にサッカーのように足でパス。末次が少し前進するも捕まり倒れ込みながら、チェイスした松井にリターンパスし右隅にトライのシーンです。言葉にするとわかりにくいかもしれませんが、松井が3度も参画してのリズムのあるトライでした。
この日は、木村、林のCTB陣の突破が何度もあり目立ったのですが、一番印象的なプレイヤーは、目立たなかった渡辺です。配給に徹した名誉のノートライでしょう。流れの中で窮したプレイヤーからボールをもらい、柔らかいパスでリサイクル。これまでなら、断ち切られていた流れを加速させるような役割をしていました。きれいなライン攻撃よりも、崩れた場面の方が彼の才能は活きるのかもしれません。いずれにしても、他のSOにはできないプレイで、ラグビーのセンスが高いのでしょう。
大阪体育大学 11/24記 |
課題を残して選手権に
今シーズン持てる力で、ベストのパフォーマンスを期待するのが、リーグの最終戦でしょう。コンタクトに強くなるとか、アジリティーが急にあがるなどを期待してるではなく、チームのコンセプトが伝わった来るような試合を精神面も含めて見せてくれたら、「選手権がどんな結果であってもしっかり応援しよう」と観ている側のモチベーションも上がります。
多くの方が指摘されているように、課題は後半の後半に3トライを許したディフェンスです。
関西大学戦は観戦しておりませんでしたので、京産大戦までと何が変わってしまったかです。メンバーは、柴田、富田が抜けています。柴田はリーグを通じてタックルリーダ的な存在、富田は総合力の高い代わりのいないプレーヤーです。後半の被トライは、いずれも密集付近を抜かれていて、守備的FLである柴田の不在が大きいと思います。攻撃的FLの末永との相性がよかっただけに、攻撃型FLの田淵と2枚揃ったことが裏目に出たようです。
ただ、自ら関学戦の観戦記を読み返すと、密集サイドのディフェンスに課題を感じていたようで、今シーズンの課題と言えるでしょう。ただ、この試合では、セット後などに気を緩めた間ができていたように思いますので、意識の問題のような気もします。選手権ではまさかこのようなことはないでしょうが。
コンバージョンは渡邉がきわめて安定していますが、負傷や戦術的な交代の可能性もあり、もうひとりキッカーは必要ですね。宮島もこの日はあたりが悪かっただけかもしれませんが。(途中)