関西リーグ12
日付 | 10/7 | 10/14 | 10/21 | 10/28 | 11/4 | 11/10 | 12/1 | |||||||
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相手 | 近畿大学 | 関西学院大学 | 摂南大学 | 京都産業大学 | 大阪体育大学 | 立命館大学 | 天理大学 | |||||||
得点 | 17-21
31-14 |
21- 29
13-21 |
32-15 15- 5 17-10 |
22-26
103-14 |
34-33
15-19 |
21-24
10-21 |
29-32
17-17 |
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場所 | 花園 | 花園 | 宝ヶ池 | 宝ヶ池 | 宝ヶ池 | 西京極 | 花園 | |||||||
1 | 森田@ | 森田@ | 北川A | 北川A | 三宅A | 才田@ | 北川A | 菅原C | 北川A | 菅原C | ||||
2 | 山下B | 秋山B | 山下B | 山下B | 秋山B | 秋山B | 山下B | 山下B | 秋山B | 金C | 秋山B | |||
3 | 才田@ | 鳴海B | 才田@ | 北川A | 北川A | 才田@ | 才田@ | 北川A | 才田@ | 三宅A | 才田@ | 三宅A | ||
4 | 森山A | 前田C |
森山A | 前田C |
森山A | 森山A | 森山A | 森山A | 森山A | |||||
5 | 前田C |
金本C | 冨田C |
前田C |
金本C | 前田C |
金本C | 前田C |
金本C | 前田C |
金本C | 前田C |
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6 | 田淵A | 於保C | 田淵A | 秋山B | 於保C | 於保C | 於保C | 於保C | 於保C | |||||
7 | 冨田C | 於保C | 金本C | 冨田C | 冨田C | 横幕C | 冨田C | 冨田C | 廣佐古C | 金本C | 廣佐古C | |||
8 | 西林C | 西林C | 西林C | 西林C | 西林C | 秋山B | 西林C | 西林C | ||||||
9 | 下平C | 中山A | 中山A | 岩村@ | 中山A | 岩村@ | 岩村@ | 清鶴B | 中山A | 下平C | 下平C | 岩村@ | 下平C | |
10 | 垣内A | 渡邊@ | 垣内A | 渡邊@ | 渡邊@ | 渡邊@ | 垣内A | 渡邊@ | 木村A | 長井C | 渡邊@ | 長井C | 渡邊@ | |
11 | 中村C | 中村C | 長井C | 中村C | 中村C | 中村C | 中村C | |||||||
12 | 長井C | 長井C | 木村A | 長井C | 長井C | 木村A | 木村A | |||||||
13 | 林@ | 林@ | 林@ | 林@ | 林@ | 林@ | 林@ | |||||||
14 | 鳥原A | 廣瀬B | 鳥原A | 廣瀬B | 尾崎A | 鳥原A | 前田C | 尾崎A | 前田C | 前田C | 廣瀬B | |||
15 | 宮島A | 宮島A | 宮島A | 宮島A | 宮島A | 宮島A | 宮島A | 前田C |
立命館大学 11/11記
今シーズンはまだ2勝で、選手権への出場が危ぶまれています。今シーズンは観戦はやめようかという知り合いもおり、掲示板などでも厳しい声も聞こえてきます。
私は今シーズンもグランドまで足を運ぶことが出来ず、この試合もテレビ観戦でした。
この試合は、前半の前半がリズムが悪く、セットプレーでのミスが目立つ時間が続きました。この時間帯に2トライを奪われて、14点ビハインドになったことが非常に痛い試合でした。その後は、同志社の持ち味が出て、やりたいことがある程度出来ていたように思えました。試合の入りの部分がうまく行けば、勝てた試合でした。同時に選手権出場を決めて、最終戦までの3週間を天理対策に特化ではなく、チーム力の強化に当てることが出来たと思われ、そういう意味でも悔しい試合でした。
前半の前半がなぜという疑問はありますが、素人には理由がわかるはずもありません。以下は、前半の後半以降の同志社ペースで進んだ部分についての感想です。
下平、西林の2人の4回生が軸として試合を作るチームだと改めて感じました。もう少しはやくこの形が出来ていれば、2勝4敗にはなっていなかったでしょう。
シーズンのはじめの方では、オフェンスでSHからの球出しに一瞬の迷いが感じられました。おそらくはスキルよりもメンタル面の問題、自信のなさが原因だと思います。SHはその判断が仮に間違っていても、根拠のない自信のようなものが必要と思いますが、それが感じられなかったように思います。下平は大体大戦の後半でもそうですが、すべてを吹っ切り、批判も承知で自分でボールをもって前へ出る判断をしていたと思います。責任感の感じられるプレーでした。フォローが早いわけでもないですから、孤立する場面もありますが、何とか待てる強さもありました。SHで前に出るから、西林の突破もより効くようになりました。この2人がくさびを打ち込むことで、展開しているのに後退する場面がずいぶん減ったように思います。ディフェンスでは、この日は立命館のペナルティーの多さに助けられた部分もありましたが、FW陣が健闘していたと思います。
しかし、後半は終盤までトライが獲れなかったのも事実です。西林以外に、ラインを強引に切り裂く強さのある選手が見られませんし、スピードやステップで相手をかわせる選手も見あたりません。個人技の部分で力強さが欠けるのも事実でしょう。この部分は、天理戦に向けての最大の課題だと思います。
ただ、来期に向けて見ますと、シーズン当初よりもずいぶん明るい希望も生まれていると思います。
第一列は関西では強い立命館に負けていません。3人ともまだ本調子ではないようですので、まだまだよくなるでしょう。秋山のラインナウトでのスローは安定しています。森山は、細身ながら強さは西林の次にくると思いますし、守備範囲の広さもあります。BKでは渡邊は、才能系の選手ですが、それでもコンタクトを嫌がりません。同志社の歴代SOでも珍しい選手で、ディフェンスでも判断が速いです。木村、林のCTB陣はディフェンスでも強さが出てきました。この試合では木村がコツコツとタックルしていました。
とはいえ、西林の穴は大きすぎるのですが、NO8を除けば、1、2回生が成長しつつあるので今後が楽しみです。3回生は秋山の気合いは非常に感じられました。秋山以外の3回生の奮起を待ちたいです。第2、3列は4回生が固めた時の方が、チームの仕上がりはよい印象がありますので、今シーズンに感じたことを早い段階から発揮して欲しいです。
しかし、その前に3週間後です。
全国でもトップを狙える天理相手ですが、善戦に終わるか、それとも勝ってるかにすべてがかかっています。ここで勝つなら、天理の4連覇をみずから阻止できます。奇跡ですが、不可能では決してないと思います。
天理大学 12/1記
西林。本当に強く、責任感のあるリーダです。
何度も何度も、縦をついて大きくゲインをしつつボールをキープしてくれました。天理も西林1人に的を絞ってきましたが、それでも突破していきました。ディフェンスでもターンオーバーもしてくれました。
最後まで2点差で勝っており、天理に対して優位性のあるFW戦にこだわって、ボールキープを続けました。ロスタイムの残り1分で、Pをもらい勝ったかと思われましたが、マイラインアウトで、天理の5番が一か八かの叩きにあってしまいます。うまく相手SH前に転がったボールを、天理12番バイフが大幅ゲインして、連続攻撃で5、6次までいったでしょうか、最後は天理14宮前が足を痛めながらもトイメンのこちらも足を痛めた中村を一対一の勝負で抜き去り、さらに宮島を振り切って右隅にトライで試合が決まりました。
残り1分でPをもらって、勝ったかと思いました。これはスタンドでも意見がいろいろありましたが、ラインナウトでなくスクラムを選択しておけばよかったもしれませんし、ラインナウトを選択するにしても、その前のタッチキックをもう少し距離を稼いでおけば、ラインナウトのミスがあってもぎりぎり何とかなったのかもしれません。しかし、それも結果論でしょう。スクラムにしても、自陣なので反則があれば、ペナルティーキックで逆転されたかもしれません。ラインナウトのマイボールの獲得率も安定感もありましたので、そちらの方が確率は高いという判断でしょう。
試合は、FW戦に優位に立つ同志社と、BKにタレントが揃う天理の対照的な戦法でした。言い換えるとスローなラグビーの同志社と、スピードで推す天理。トライをとる力は点差が示す通り互角でしたが、スピードのある天理の方がトライの射程距離が長く、その分だけ天理が上回ったということだと思います。両チームとも、申し合わせたように自陣からでもキックを使わず攻めましたが、苦労して少しづつ前へ進んでいく同志社に対して、一発でトライまでもっていける天理は余裕があったように思います。
今シーズンは僅差での負けが多く、TVで見ていてもフラストレーションがたまる試合が多かったですが、今期初の現地観戦は今までの鬱憤をはらしてくれるかのような試合でした。
西林のゴール前で大きく開いてパスを受けて、相手のすごいタックルに一度は押されながらも体制を立て直してしかも2,3人を引きずってのトライは、かなり衝撃的でした。相手選手までは見えませんでしたが、相手BKはミスマッチとはいえ、バイフ、トンガをはじめ強力な選手揃いです。
もちろん、FWは西林だけではありません。前田、金本、於保の4回生がすばらしい活躍を見せてくれました。前田の突破は切れがありました。於保は献身的なサポートでボールキープの要でしたが、今日はトライを取れてよかったです。強かったです。そして、第一列。スクラムが強くなりました。安定していますし、来年もっときたいできるでしょう。秋山は今日もスピードで、何度も突破してくれました。
そしてHB団。下平のスピードのあるランは今日も攻撃の起点でした。長井の、西林のトライの後の難しい角度からのキック成功には感動しました。あの2点が大きかったです。
BKは、CTB陣、今日は木村の突破が目立ちました。今シーズン11を守った中村は強いプレーが見られました。ただ、全体としては相手のBKが強力なだけに、力の差もあり、受けに回ってしまう場面もありましたが、よく耐えてくれたと思います。
強化のポイントも明確な試合だったと思います。
4回生の皆さん、本当にお疲れさまでした。西林のトライの時は、スタンドはひとつになり、ボルテージも最高でした。全国で見られないのは残念ですが、勇姿は忘れることはないでしょう。感動的な試合でした。