プレシーズン

日付 9/7
相手 法政大
得点 33-14

14- 7
19- 7

場所 法政G
児嶋C  
中村B  
田中B 岩崎@
田原C  
浦B  
香田B  
峠C  
中山C  
竹山C 田原B
10 仙波C 今森B
11 鄭B  
12 大橋A 仙波C
13 平C 大橋A
14 鈴木C 平C
15 正面B  

感想

法政大  (9/7記)

台風18号が接近して西日本では相当の被害が出ているとの情報で、瀬戸内の小島に担当している仕事場を持つ身としては複雑な思いでの試合開始でした。風が強く時折雨がぱらつきましたが、幸い試合には支障はありませんでした。しかし、遠いです。東京駅からは2時間弱はかかかるでしょう、田辺をしのぐ山の中にグランドはありました。施設は横の陸上グランドは芝生でしたが、ラグビー場は土でした。実際に軽く走ってみましたが、土とはいえ芝生のように柔らかくこれだとケガも少ないだろうなあと、感心しました。

本当に久しぶりに同志社の試合を見たので、仙波主将がSO出場なのにまず驚きました。それと、どの顔も真っ黒に日焼けしていて、足腰がしっかりしている安定感を感じました。夏合宿で一緒の施設を使った社会人選手も「今年の同志社は無茶苦茶練習していました。」と言っていましたが、 それが一目でわかりました。春の法政戦を見た人達によると、見違えたそうです。試合前のアップで中尾監督がつきっきりで指示しているのも、これが同志社?と感じました。もっとも、試合途中で山神コーチが駆けつけるまではコーチ陣は中尾監督一人とちょっと寂しくもありましたが。

スターティング以外のメンバーは岩崎@、山本B、沢田B、熊谷C、田原B、今森B、宇薄@でした。竹山はイエローカードをもらっている時間帯に田原が出場していました。児嶋と岩崎の交代は戦術的な交代のようでした。

結論からですが、同志社の地力勝ちでしょう。法政は森田をはじめ、LOなどを教育実習などで欠いており、ベストメンバーからは遠いそうで、さらに局面で反則を取られるケースが多かったこともありますが、それでも個人の力量の差ははっきりしていました。むしろ、チームとしての根幹を太くしている時期で、チームとしての練習はまだこれからという時期にしては上々のスタートといえるでしょう。

評論ではなくて、感想をちょっと書き留めます。
○前半
前半の立役者は鄭でしょうか。1本目のトライは鄭の右端独走から竹山に繋いで、2本目は鄭が最後を決めたのもです。コンバージョンも難しい角度をしっかり決めてくれました。2つのトライはBKでしたが、FWのがんばりを感じた前半でした。スクラムはほぼ互角だったでしょうが、モールは圧力をかけて法政がたまらずオフサイドをするケースもありました。それ 以上に、この時期としては集散がよく、最後まできれなかったのがよかったと思います。
○後半
後半は今森をSOに入れて、仙波以下をひとつずつ下げてきました。前半はBKに声が出ていない感じがしましたが、今森が入ると声で引っ張ってくれていました。仙波とダブルSOのようなシーンもありました。仙波、平と昨年のCTBコンビが復活しているような場面もみられ、場面によっていろいろと試しているのかもしれません。最後に自陣でFW勝負がありましたが、耐えきれたのが大きかったと思います。今年はやってくれるとあれで思いました。

印象に残ったこと、ちょっと気になったことを。
・ディフェンス
最初のタックルをはずされるケースが散見されたました。カバーディフェンスがしっかりしており、大事には至らなかったがやや気になります。横一列に並んでディフェンスする際に各自のマーカーが明確になっていない感じがしました。お見合いしたり、かぶったりと、これから徐々によくなってくれれば・・。
・キャプテンシー
仙波主将は頼もしいリーダーです。試合開始から身体を張って、汚いプレーもして、文字通り泥だらけで引っ張ってくれていました。これに大橋が続いていたと思います。仕事人の2人です。ここのディフェンスがよいので、中央突破を許さなかったのだと思います。欲を言えば、大西将太郎と伊勢のようなかつての名コンビになってくれればと思います。仙波のキックはよく伸びていました。
・FWの集散
FWは今日は特に目立つ選手はいませんでしたが、峠、児嶋、中村らが身を粉にして目立たない仕事をしてくれているのには頭が下がります。集散はこの時期の同志社としてはという前提付きですが、非常によかったと思います。緊迫した試合をさらに積むことで、研ぎ澄まされていくと思います。
・体力
体力向上は立ってプレーできることに表れています。密集で倒れるのは法政の方で、そのため反則を取られていました。最近のレフェリングでは倒れるだけで、反則を取られるケースが多いように思いますので、これは大きな武器でしょう。もっとも、本来の法政はこんなものではないと思いますので、喜ぶのはまだ早いでしょうが。特に平の強さは特筆ものでした。
・キラリ
キラリと光る強烈なプレーが今日はなかったのも事実です。すべての選手が十分合格点ですが、局面を変えるようなペネトレータやビックタックルや目の覚めるようなパスは見られなかったです。もちろん、中山は十分なペネトレータでしたし、FB正面のライン参加でキレのある走りもありました。3、4回生が多い熟練されたチームですが、下級生の活きのいい少々やんちゃなプレーも見てみたいです。
・中尾監督は試合を自陣のゴールポストから見られていました。後半はわざわざ移動されていたので、FWの位置(よりも後ろ)から見るのが自チームを見やすい位置なのかと思いました。確かに後半、法政のリザーブの選手達の位置から観戦しましたが、よく見えるような気がしました。今後に活かしたいです。

少々厳しくなってしまいましたが、期待できる年ほど厳しくなってしまいます。 今日はこれなら、ケガの心配をせずにシーズンを通して観戦させてもらえると思いました。選手達が非常に元気で余裕を持ってプレーしている感じがしました。必死になっている姿は感動されられますが、関東の学校相手に余裕をもつというのも大事なことだと思います。
今日から始まる3連戦で、ケガ無く乗り切り、課題が明確にできれば、チャンスの年です。基礎だけでこれだけやれるチームなので、これからサインプレーを洗練すれば2強まで到達してれるのではと期待をふくらませて、家路につくことができました。

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